マーケティングリサーチを失敗しないために覚えておきたい4つのポイント
2020/07/18

マーケティングリサーチとは効果的なマーケティングに必要な市場や、顧客のニーズなどの情報を集めることです。
マーケティングリサーチを行うことで、実施中のマーケティングと消費者ニーズとの認識のずれを把握したり、新たな消費者ニーズを発見したり、データの裏付けを得た状態で意思決定を行うことができます。
ここではマーケティングリサーチを成功させるために押さえておきたい4つのポイントをご紹介します。

1.マーケティングリサーチの必要性を理解する

マーケティングリサーチとは成果の出るマーケティングを実施する上で、方針や具体策にかかわるユーザーニーズなどの重要な情報を調査することです。

例えばある商品が全く売れず、値下げを繰り返したものの売り上げが上がらない。
調査をした結果、値段ではなく、そもそも商品が顧客に認知されていないことが問題だった、というようなマーケティング上の課題を明確にすることで、認知向上のために広告の配信量を増やすといった改善策を実施することができるのです。

2.企業視点から顧客視点に変えること

企業はその道の専門家です。
その分野では企業は消費者よりも知識があると思いがちです。
それゆえに「提供者の顧客視点」になっていることが多く、企業視点のままになっているケースが非常に多いです。
そこに落とし穴があります。

しかし、顧客視線の意味が理解できたら実際に活用することで、成果につながっていきます。

企業が顧客とのコミュニケーションをとることは大切です。
自社製品のマーケティングリサーチの要素から顧客視点に切り替えることが良いでしょう。

3.ユーザーから気になることを直接聞ける定性調査

定性調査とは特定のユーザーに対してインタビューを行うなどして本音や行動の原因を探る調査方法です。
アンケートに対して一問一答の定量調査とは異なり、気になる情報を深掘りすることができます。

定性調査はユーザーがなぜそう思ったのか、なぜその行動を取ったのかなど、無意識の行動まで発見することが可能です。
また、情緒や価値観といった定量調査で得づらい情報を得ることができます。

定性調査を行う際には

・気になる点は可能な限り繰り返して深堀る
・聞きづらいことを聞くときには1対1のインタビューを行うなど、実施環境に考慮する
・インタビューを受けた対象者は非日常を感じているので、全てを本音だと思わない
・質問で回答を誘導してしまっては意味がないので、対象者にバイアスをかけないように注意する

4.定量調査で得たデータに様々な分析を行うと発見が増える

定量調査とは、調査票を用いて市場の消費者や顧客の感想や行動を収集し、数値化する調査方法です。
集めたデータを統計的に分析することで気づかなかったニーズを発見したり、仮説を検証したりと、効果的なマーケティングにつながっていきます。

定量調査はこの商品が売れている理由、売れていないのはこれが原因ではないかというような仮説を裏付けるデータが欲しい方や、この商品に対するマジョリティの意見やユーザーの感想が知りたいというような実態を把握したい方におすすめの調査方法です。
質問内容がシンプルなので対象者から回答を得やすく、結果をグラフや表にしてまとめやすいのも定量調査のメリットです。

やり方としてはまず定性調査などで仮説を立ててから、それを定量調査で確かめるのがマーケティングリサーチの基本といってもいいでしょう。
数多くの対象者に数多くの質問をしたにも関わらず、欲しい結果が何も得られなかったということはよくあることです。

アンケートもネットでのリサーチが増えてきました。
ネットはもはや私たちの生活から切り離せない必要なツールになっています。
ここではインターネットリサーチについて触れていきます。

ネットリサーチが与えた影響

インターネットリサーチの登場により、リサーチ業界に大きな変化が起きました。

調査料金が安くなった

1サンプルあたりの料金で言えば、電話調査、郵送調査の5分の1、訪問調査の10分の1程度に押さえることができます。
もちろん電話調査や郵便調査、訪問調査などにはそれぞれの特徴があるので、一概に料金だけで比較す

ることはできませんが料金の安さはネットリサーチの大きな特徴であることは間違いありません。

作業スピードが早くなった

リサーチの実施には問題—提起-仮説出し-設問-設計-調査票の作成-回収-集計までの長い工程が必要です。
これらの工程がオンライン化、デジタル化できるようになったことで、回収、集計にかかる作業が大幅に短縮されます。
この中で特に重要なのは集計にかかる手間でしょう。

アナログデータとデジタルデータでは集計や加工、そして共有といった面で大きな違いがあります。
アナログデータは結果だけでなく、時には結果の中にある心理的な要素を垣間見ることができることもあります。
しかしながら、かかる時間と忍耐力にはやはり限界がありますので、デジタル化が重宝されるのです。

リサーチが身近な存在になった

料金が安くなった、作業効率のスピードが早くなった等の影響でアンケートリサーチの敷地は下がってきたといえるでしょう。
また敷居が下がったのではなく、身近な存在にせざるを得なかった一面もあるといえます。
消費者のニーズが複雑化している時代において、リサーチの必要性が高まっているのかもしれません。

一般ユーザーでもリサーチができる時代になった

ここ数年の間で利用者数が非常に伸びているブログやSNSでは、アンケート用のウィジェットを使用することで、簡易的なリサーチを自らのブログ投稿内などで行うことが可能です。
このように、一般ユーザーでも簡易的なアンケートリサーチができる時代になってきています。

まとめ

新企画や新製品の開発にはマーケティングリサーチは欠かすことができない大事な手法です。
成果を得るには顧客視点で仮説を立ててから、ことに当たるのが重要になってきます。
上滑りのマーケティングにならないように、顧客視点と顧客のニーズと心理を鑑みた取り組みや評価をリサーチすることが必要です。

View

最新記事

​質問やお問合せなど、
気軽にご連絡ください。

LINE 公式アカウント

LINEからのお問合せも受け付けております。
お気軽にご連絡ください。

ID:@126bjeza
126bjeza