現在の不動産投資市場は「金利は低いが物件価格が高い」状況です。
不動産投資に興味はあるものの、いつスタートすべきかタイミングについて悩まれている方も多いのではないでしょうか。
実際に次から次へと良さそうに見える物件が出てきて、なかなか始めることができずにタイミングを逃してしまった方も少なくないです。
さらに不動産投資は物件がないと始められない、物件があったら次に融資がおりないと始められないなど、一つの要件で簡単に始められる投資商品ではないため、準備が整っていない状態では始められません。
物件に出会えるタイミング
不動産の条件をこだわり始めれば、なかなかきりがありません。
自分の理想に合った、全ての条件をクリアできる完璧な物件に出会えるのは非常に難しいことです。
よく不動産を買うのは出会い、と言われています。
つまりご自身が満足できる物件に出会えるというのが一つの時期なのです。
そんな理想の物件に出会うために必要なポイントがあります。
物件を選ぶ時に条件の優先順位をつける
不動産を選ぶときに、たくさんの条件を出される方がいらっしゃいますが、そういう場合一般的には自分が住むことを想定して選んでいることが多いです。
しかし不動産投資の場合、オーナーが住むわけではないので、多くの賃貸ユーザーに選んでもらえる物件を選ぶことが非常に重要です。
そのため、物件に対する要望を出すことは問題ないですが、最終的にはどうしても譲れない条件を3つほどに絞ってみてください。
例
・最寄駅から徒歩10分以内
・物件価格が予算内である
・実質の利回りが3%以上
購入する決断力が必要
物件を選ぶ時の優先順位をクリアした物件が出てきたとして、次にもっといい物件に出会えるかもと購入する決断がなかなか出来ない方も、なかにはいらっしゃいます。
そのような場合の多くは、1〜2年後にあのとき購入しておけばよかったと後悔するでしょう。
つまり、いい投資物件に出会えるタイミングを逃してしまったということです。
そうならないように、自分が出した条件をクリアする物件に出会えた時は、購入する決断力を持ちましょう。
有利な条件で融資を受けるタイミング
不動産投資は物件価格が高いため、ほとんどの方は融資を活用されるでしょう。
その場合融資期間が長く低金利など有利な条件で受けたいものです。
もちろん金利が高い時よりも金利が低いときの方が享受できるメリットは多いです。
しかし融資の条件を決めるということは審査基準に大きく関わってきますので、ご自身が投資できるタイミングによっても金利は変わります。
金融機関が融資の審査をする際に、物件の資産価値と名義人の属性と大きく2つの審査基準を設けています。
物件の資産価値が高くても、実際に融資を受ける名義人の属性がよくなければ融資はおりないのです。
例え融資がおりたとしても、高属性の人より金利が高いなど融資条件が悪くなる可能性があることを認識しましょう。
物件価値が下がっているタイミング
不動産の物件価格は決して安くありません。
投資の利回りを高く得るには、もちろん物件価格が安ければ安いほどいいです。
ご自身が投資できるタイミング
不動産投資ローンを利用するには、ご自身のタイミングも非常に重要です。
有利な条件で融資を受けるには属性が高ければ高いほどいいわけですが、一般的にはライフスタイルが変わる前、もしくはその後が投資できるタイミングになることが多いです。
・転職を考えているなら転職前
・来年昇進する見込みがあり昇進して年収が上がった時
・結婚の予定があるのであれば結婚後
・独立を検討しているなら独立前
あくまで一般論なので一つの参考にしていただければ思います。
今は不動産投資を始めるタイミング?
実のところ、これには正解がありません。
何故ならば人によってそれぞれタイミングが違うからです。
有利な条件で融資が受けられるタイミング、物件価格が下がったタイミングなど様々な要因はありますが、最も重要なのはご自身のタイミングではないかと思います。
金利が安い、物件価格も下がったと外因的なタイミングは良くてもご自身の年収が低かったり、他の借り入れと重なっているなど、ご自身のタイミングが悪ければ始めることができません。
また不動産投資で失敗しないためには、何よりも無理をしないことが大切です。
勢いで始めるのではなく、きちんと収支シュミレーションをして本当に自分に合った投資プランであるのかを理解した上で始めるようにしましょう。
不動産投資を早く始めるための準備
冒頭でもお話ししましたが不動産投資は、より良い物件と出会うタイミングや有利な条件で融資を受けられるタイミングが大切です。
そのタイミングを逃さないために、できる事前準備を怠らないようにしましょう。
ここでは、不動産投資を始めるにあたって必要な準備のいくつかをご紹介していきます。
目的の明確化
不動産投資の目的を明確にしておくことがまず第一歩です。
目的や将来のビジョンが明確化されていなければ、目的に応じた適切な物件選びと賃貸経営ができないからです。
自己資金の確保、属性を高める
融資が厳しくなった時代においても良い物件と出会えたタイミングを逃さず、融資が利用できる状態にするためにはご自身の与信力、つまりは目に見えない信用を金融機関の融資審査までに作っておかなければなりません。
その信用とは属性といわれる所謂、年収や勤務先の規模、勤続年数などで示すことができます。
もちろん属性が良いお客様の方が、金融機関では信用を得やすいので融資を受けられる可能性があるのです。
知識を得る
不動産投資は賃貸経営であり事業です。
そのためには事前に不動産投資の知識を得ておくことが重要です。
ある程度の業務はパートナーに委託できるとしても、最終的には自己責任となる不動産投資です。
情報収集や知識を得ることで先々に備えることが大切です。
信頼できるパートナーを見つける
副業で不動産投資を行うのであれば、建物の維持管理、家賃回収、入居者募集、トラブルに対応できる時間は確保できないでしょう。
よって賃貸経営を一部委託する必要があるため、大切な資産を託す管理会社選びが非常に重要なのです。
また給与所得以外の家賃収入を得るため確定申告が必要となりますので、税理士などのパートナーも必要です。
さらにご自身の資産をうまく活かすために、ファイナンシャルプランナーに不動産投資について相談するのも一つの手です。
融資をしてくれる金融機関もパートナーといえるでしょう。
まとめ
賃貸経営で重要なことはいかに安定した収入を得られるかということです。
賃貸経営を始める前にご自身の大切な資産を活かすために、信頼できるパートナーを見つけるのも不動産投資の大きな一歩です。
パートナーとコミュニケーションを取りながら、たくさんの知識や経験を得ていくことが成功の秘訣といえるでしょう。
不動産投資を始めるタイミングは人それぞれです。
そのタイミングが来る時までご自身の準備をしっかり整えておくことをおすすめします。
それぞれのタイミングについて理解し、無理せずにご自身にとって最もいい条件と環境で始められるようにしましょう。