ネット保険のメリット・デメリット、押さえておきたいポイントとは
2020/09/21

TVのコマーシャルでもよく目にするネット保険ですが、保険料が安いことが大きなメリットの一つです。
保険会社や保険代理店の営業担当者から対面で加入する保険と比べて、どんなところが違うのでしょうか。
ここではネット保険の特徴、メリット・デメリットについて取り上げます。
ネット保険を選ぶ際の参考になるでしょう。

1.ネット保険とは? 一般の保険とどこが違う?

インターネット上で見積りが取れて、そのまま申込みまでできる保険は総称してネット保険と呼ばれています。
ネット保険で扱われている主な商品は、具体的には以下の通りです。

・生命保険(死亡保険)
・医療保険
・がん保険
・損害保険(自動車保険・火災保険・地震保険など)
・少額短期保険

ネット保険とは言われていますが、保険会社の営業担当者経由や保険ショップで扱われている従来の保険と大枠としての商品ラインナップはほとんど変わりません。

ネット保険の品揃えには特徴がある?

ネット保険の商品ラインナップは従来の保険とあまり変わりません。
しかし大きな違いもあります。
それはネット保険のほうが従来の保険に比べて商品内容がシンプルだという点です。
対面で保険契約をする場合、営業担当者やショップの人と相談しながら申し込むことがほとんどでしょう。
そのため自分が必要としている保障を特約で付ける、もしくはいらない保障を外したものを提案してもらうこともできます。
しかし基本的にネット保険は加入時に相談をする相手がいません。
そのため、分かりやすくシンプルなプランから選ぶことが多くなっています。

ネット保険はどんな人に向いている?

ある程度保険に対する具体的な考えがある人や、保険商品の説明を見てどんな保障かわかる人、自分で保障を決められる人には、ネット保険は向いています。
また知り合いに勧められてなんとなく保険に入っていたけど、保険料が高いと感じている、とにかく安い保険に入りたいなど、保険料を抑えたい人にも、保険料が比較的お手ごろなネット保険がおすすめです。
また近くに保険の代理店がない忙しくて対面で相談する時間がないといった人にとっても、ネット保険なら一般的に、パソコンやスマートフォンで閲覧できる環境があれば、24時間いつでもどこでも、保険の検討から手続きまで完了できるのでおすすめです。

対面の保険会社の営業担当者や保険ショップ経由で加入する場合、自分の家族構成、ライフプラン、日ごろ感じているリスクなどを相談しながら申し込む商品を決めることができます。
商品についてわからないことがあれば、その場で質問することもできます。
このように対面販売であれば保険の知識が特になくても、いろいろと教えてもらえますので安心と言えるでしょう。
必要ならば自分や家族専用のライフプランシートを作成してもらうこともできます。
しかしネット保険の場合、どの保険にするかを相談する相手が基本的にいません。
保険会社への見積り依頼、そして契約手続きまで、すべて自分でアクションを行わないといけないのです。
もちろん保障の見直しタイミングも自分で考える必要があります。
そして給付金請求も自分で連絡しないといけません。
これらの点から考えて、ネット保険に向いているのは以下のような方だと言えるのではないでしょうか。

・入りたい保険が決まっていて、保険商品も自身にあったものを選べる
・とにかく安い保険に入りたい
・対面で相談する時間がない

2.ネット保険のメリットは?

ネット保険がどのようなものかが分かったところで、メリットについて確認しておきましょう。

保険料が安い!

保険料の安さはネット保険の最大の強みと言えるでしょう。
ネット保険会社は人件費・店舗運営費などがかからないため、保険料を安くすることができます。
契約者一人ひとりに付く担当者がいないこともあり、少ない人数で経営することが可能なのです。
そして店舗もないため、設備にかかる費用も不要です。
またネット保険は商品内容がシンプルなため、商品設計をするのに時間やコストがかかりません。
その点も保険料の安さにつながっています。
なおネット保険会社に限らず、実店舗を構えている一般の保険会社のなかにもネット保険をリリースしているところがあります。

いつでも申し込みができる

保険に加入したくても営業担当者と時間を合わせるのが大変、ショップに行く暇がないという方もいらっしゃるかもしれません。
また、お住まいの地域に保険会社の営業所や保険ショップがないといったケースもあります。
ネット保険はインターネット環境がありさえすれば、24時間365日思い立ったらいつでも申し込みができます。
家や会社にいる必要すらありません。
保険加入のためだけに時間を使うのがもったいないという人にぴったりと言えるでしょう。
こういったネット専用商品はやはりシンプルな設計になっており、対面販売の商品と比較して保険料が抑えられているのが通常です。

対面のわずらわしさがない

ネット保険は対面のわずらわしさがないのもメリットの1つです。
特に保険のことをいろいろ知りたくても、担当者や店舗スタッフと話すのが苦手だと思う方にはオススメです。
ネット保険であれば、回答を急かされることなく自分のペースで商品を検討することができます。またじっくり考えてから決めたいときでも、対面の場合は営業マンに再訪してもらったり、保険ショップのスタッフにもう一度時間を取ってもらう必要があり、少々申し訳ない気持ちになったりすることがありますが、ネット保険であればそのような気を遣うこともありません。

保障内容がシンプルで分かりやすい

ネット保険は保障内容がシンプルなこともメリットとして挙げられます。
ユーザーの状況や希望に合わせて保障を設計・提案してもらえるわけではなく、契約者が自身で保障内容を決めないといけないため、死亡保障のみ、入院・手術保障のみなど、かなり分かりやすい商品設計になっていることがほとんどです。
従来の保険によくある手厚い特約、オーダーメイドの保障などは不要と考えている方は、ネット保険を利用してみてはいかがでしょうか。

コールセンターなどの相談窓口が充実

ネット保険に興味があっても、相談する人がいないから心配、という方もご安心ください。
先ほど相談する相手がいないと述べましたがその場にいないだけで、実はネット保険は相談窓口が充実している会社が多いこともポイントなのです。
営業担当者がいなくても、すべてを自分で理解したうえで解決しないといけないわけではないのです。
電話で相談できるコールセンターはもちろんのこと、メールでの問い合わせも可能です。
ネット保険会社によっては自動応答のチャット形式で自分にぴったりの商品を提案してくれるところもあります。

3.ネット保険のデメリットは?

ネット保険のメリットを確認しましたが、反対にデメリットについてもチェックしておきましょう。

ある程度保険に関する知識が必要

先ほどから触れているようにネット保険には営業担当者がいないため、加入する商品を自分で考えないといけません。
保険についてまったく分からない状態で申し込むのはオススメできません。
ネット保険を利用したいのであれば自分に必要な保障を洗い出したうえで、保険商品の特徴や、それぞれのメリットとデメリットを把握できるようにしておいたほうがよさそうです。
どうしても分からないことがあるときには、コールセンターなどの相談窓口を上手に活用しましょう。
不明点を確認することができます。

すべて自分で手続きする必要がある

従来の保険の場合契約担当者や保険ショップから、見直しのおすすめなどの様子を伺う連絡が定期的に入ります。
しかしネット保険ではたまに郵便物が届くこともありますが、保険会社や代理店側からの連絡はほとんどないと考えておいてください。
そのため保障の見直しはもちろん、住所変更等の事務手続きはすべて自分から行わないといけません。
結婚、引越し、子どもが生まれたなどのライフイベントがあった場合は、保険の見直しや事務手続きも忘れないようにしましょう。
また給付金請求についても同様です。
こちらから連絡をしない限り入院があったのかどうかも保険会社には知ってもらえません。
これは一般の保険も同様ですが、特にネット保険の場合は契約担当者と接触する機会がほとんどないため、保障内容とともにどのような時に保険金が給付されるかもしっかり確認しておく必要があります。

商品のバリエーションが限られている

シンプルで分かりやすい商品内容はネット保険のメリットと言えますが、デメリットでもあります。
必ずしも自分に合った保障になっているとは限らないからです。
またネット保険では付加できない特約もあります。
自分の健康状態、家族構成に合ったオーダーメイドの保障でないと不安という方にはネット保険は不向きかもしれません。
ネット保険のみで自分が求める保障に限りなく近づけたいのならば、1つの商品だけに絞るのではなく、複数の保険に加入してさまざまな種類の保障を付けることを考えましょう。

審査が厳しくなる可能性も

ネット保険といえども、死亡保険・医療保険などに加入する際は、健康状態の告知が必要になります。
状態によっては保険加入をお断りされることもあるのです。
一般的に保険料が安いネット保険の審査基準は、従来の保険より厳しめだと言われています。
従来の保険では加入できた健康状態でもネット保険では断られた、ということもあり得ますので注意しましょう。
そして無事に加入できたとしても、気を付けないといけないことがあります。
加入時の告知内容に間違いがあった場合、給付が受けられない可能性があることです。
営業担当者が付いている場合は、申込時に告知の書き方や告知内容について事細かくチェックしてもらえます。
しかし、ネット保険はすべて自分で行わないといけません。
告知が必要かどうか迷う項目についても、相談する相手がいないため自分で判断してしまいがちです。
ですので、ネット保険では告知漏れがないよう細心の注意を払う必要があります。

まとめ

手軽に人と対面せずに安く申し込みができるネット保険ですが、シンプルな種類から自分により合った保険をネット保険の中から選ぶことは中々大変な作業です。
自分に必要な保証を把握し、ネット保険と対面保険の良し悪しを比較して自分のライフプランにあった保険に加入しましょう。

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